ちょっと興味深いニュースがあったので更新


吉本芸人を題材にしたBL同人誌……オタクから猛反発を受けて謝罪

吉本興業に所属する芸人たちが、番組企画として18日にインテックス大阪で開催の同人即売会「SUPER COMIC CITY 関西19」で吉本芸人を題材にした同人誌を販売すると告知。しかし、オタクから「オタク以外の人間を呼び込むな」と猛反発を受け、6日に関係者一同がブログで謝罪するとともに「SUPER COMIC CITY 関西19」への参加辞退を表明した。

 吉本興業が提供するニコニコ動画内のコンテンツ「よしよし動画」から配信されている生放送番組「ざわざわレボリューション」では、同人即売会で同人誌を売るという企画が発足。出演者や番組視聴者から意見を募った結果、同人誌の内容は、“吉本芸人を題材としたボーイズラブ(男性同士の恋愛)(以下、BL)”に決まった。

 しかし、吉本興業の社員や“ネタ”となる芸人たちに許可を得ているにも関わらず、いわゆる“腐女子”と呼ばれるBL愛好家たちが企画に猛反発。同人即売会で売られている同人誌の中には著作・肖像権的にグレーな作品が多く、「同人誌への理解がない芸人ファンやメディアに騒がれると、同人誌という媒体が危険に晒されるかもしれない」というのが彼女たちの主張だ。

 これを受け、番組出演者の1人・芸人の岡田直子のブログに関係者一同による謝罪文が掲載。参加申し込みの際に即売会のルールはかなり調べたが、“暗黙のルール”については勉強不足だったと弁解している。また、心配されるようなカメラ撮影の予定はそもそもなかったこと、「同人即売会を潰そう」という思いはなかったことを説明。関係者やイベント参加者に謝罪するとともに、騒動を受け、「SUPER COMIC CITY 関西19」への参加は辞退すると発表した。

 ネット上では、「過剰反応」「オタクが世間に晒されるなんて今更な心配だろう」と“腐女子”側を責める声が上がっているが、中には「住み分けは大事」「注目されたくない気持ちはわかる」「ひっそり楽しんでるところに芸能人が一般層引き連れてやってきたらそりゃ嫌だよな」と同意する意見もある。

 BL愛好家たちの間には様々な“暗黙のルール”があり、以前にもタレントの吉木りさが日本テレビ系「ダウンタウンDX」に出演した際に、ダウンタウンの2人を題材にしたBL漫画が存在することや、自身も2人の恋愛を妄想して楽しんでいるなどと本人に明かしたところ、吉木に対してネット上では「本人に言うなんて完璧なルール違反だ」などと大バッシングが起きている。

記事ソース http://news.nicovideo.jp/watch/nw720794



この記事のポイントは「吉本興業の社員や“ネタ”となる芸人たちに許可を得ている」という点。記事を読む限り二次創作界隈につきまとう著作権・肖像権あたりの問題はクリアしているとみられ、法律的には叩かれるところがないのに叩かれてるという状況が摩訶不思議な感じです。なぜ吉本興業は叩かれてしまったのでしょうか?

個人的に叩かれた理由として考えられるのは以下の通りです。
腐女子業界は「後ろめたいこと」をやることで成り立っている業界であり、それゆえ業界全体で「後ろめたいこと」が人目に触れぬよう、目立つ行動をする人や団体に対し「ひっそりとやるべき」「大々的にやるな」などと叩く風土がある。
今回吉本興業は「ニコニコ生放送の番組企画」で同人イベントに参加しようとしていたわけで、これは前述の「目立つ行動」に該当してしまったため、腐女子から叩かれてしまったのではないか。


腐女子業界における「後ろめたいこと」としては
・二次創作の中には著作権・肖像権絡みで問題になる恐れがあるものが多い。出版社や個人から訴えられたらアウト。だけどほとんどの場合見逃してくれるからセーフ。 (腐女子業界とは関係ないかもしれないけど、昔ポケモンのエロ同人誌をイベントで売って逮捕された人がいましたよね)
・そもそも個人のエロい妄想を同人誌という形で流通させること自体が後ろめたい行為。実在する人物をオカズにしている場合は尚更。そういうのは「恥」をまき散らす行為だからアカン。
あたりが挙げられます。








…で、なんで腐女子でも女子でもない自分がこのニュースに注目してるのかというと、似たような後ろめたさからくる叩きがMTG業界で起こってほしくないなーと常々思っているからです。

MTG業界は著作権・肖像権とか法律で引っかかりそうな「後ろめたさ」とはほぼ無縁です。(マナシンボルやタップマークを使ったオリカやトークンカードがWotC社に見つかってしまい……といういことは過去にあったらしいですが、普通のプレイヤーが普通に遊ぶ分には法律に抵触する恐れはありません。当たり前ですが)
しかし法律とは無関係の「恥」の分野については、たとえば「いい年こいた大人がカードゲームに熱中して恥ずかしくないの?」みたいな後ろめたさを感じさせるような言説は散見されます。

「いい年こいた大人が(ry」などといった後ろめたさを持っているプレイヤーによって、MTGとタイアップした企業の活動やMTG界のために頑張っている個人が叩かれるようなことが起きて欲しくない。これが自分の願いです。まあ実際叩かれてる場面は見たことないんで杞憂ですけどね。

コメント

シャーチク
2013年8月9日10:07

後ろめたいというか社会のバックボーンとして子どもっぽい趣味であるアナログゲームは許容されないというのが現実かと。
今は中高生の間ではアニメとか見てる。と大きな声で言っても後ろ指差されることは少なくなってますが、自分が中高生のときにアニメとか見てる。というとそれはもう汚物のような目で見られましたから。

また、こういう内向的な趣味は外から入ってくるものには相当の不快感を抱きます。
企業がコミケなどの個人が運営している集団に入り込めたのはもともと製作している会社や集団だから受け入れられたのであって、もともとそういう集団でない吉本がこのようなイベントに参加したということが気に入らなかっただけだと思いますよ。

シャーチク
2013年8月9日10:09

アナログゲームじゃなくてアニメやアナログゲームですね。
あるボードゲームではガチ勢が初心者の不手際やルールの確認ミスをここぞとばかりに叩いたこともあるそうです。
その割にはその会場でも初心者大歓迎とあったそうです。

この話実はMTGにも言えるのですよ。

ガチ勢は基本的にカジュアルや初心者を許しているようで許していない。
そういう風土がその土壌を腐らしている原因ではないかと思います。
話が脱線しましたけど。

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