ニコニコ超会議(以下、超会議と表記)はニコニコの運営会社が企画・開催する大規模なイベントである。開催地は幕張メッセの1~8ホール。コンセプトは「ニコニコ動画を地上に(だいたい)再現する」。ニコニコ動画のあらゆるジャンルに関する展示ブースが数多く出展する、一種のお祭り的イベントである。昨年の第1回が好評だったことから、今年4月27,28日に第2回が開催される予定である。
詳しい内容は http://dic.nicovideo.jp/a/%E3%83%8B%E3%82%B3%E3%83%8B%E3%82%B3%E8%B6%85%E4%BC%9A%E8%AD%B0 ここを見ればわかるはず。
この日記では超会議に行くことをおススメする4つの理由を説明する。
1.赤字覚悟のイベントである
超会議は昨年も開催されたが、最終的には約4億7000万円の赤字となってしまったらしい。ただ赤字となるのは元々想定内だったらしく、決して入場者数が少なかったから赤字になったわけという訳ではない。実際、昨年の入場者数は2日間合計で9万2384人と結構多い。そして今年もハナから赤字を出す前提で超会議を開催するつもりらしい。
主催者が赤字前提でイベントを開く…ということは単純に考えて、来場者はリーズナブルな入場料でいっぱい楽しめる、要するにコストパフォーマンスの良いイベントだと言える。これが1つめの理由。
(参考 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1207/18/news073.html )
2.「勢い」があるイベントである
ところで、なぜ赤字前提のイベントを開こうとするのか?その狙いはニコニコの各種サービスの内容を見ればわかる。
ニコニコ動画、およびそれに付随する各種サービスであるニコニコ生放送・ブロマガ・ニコニコ静画…すべてに共通することとして「コンテンツを創るのは基本的にユーザーであり、運営はコンテンツを発信する場所を用意しているだけ」という点が挙げられる。そのため面白いコンテンツを創るユーザーをいかに呼び込むかがニコニコの生命線であり、面白いコンテンツを創るユーザーが離れてしまえばニコニコには最早何も残らないのである。
このことを運営は理解しているためか、次々と面白いコンテンツを創るユーザーをニコニコに引き込んでいる。例えば有名人や政治家は、ただ生放送に出てきて喋るだけで面白いコンテンツになり得るのでどんどん生放送に出演させている(ホリエモン、小沢一郎、ネット党首討論など)。ほかにもコンピューター将棋ソフトとプロ棋士のガチンコ対決「電王戦」などといった世間から注目されやすいコンテンツも用意している。当然、ユーザーを引き込むためにはアマチュアのユーザーたち―動画製作者・歌い手・踊り手・ゲーム実況プレイヤー・生主(ユーザー生放送の配信者のこと)、ボカロP(VOCALOIDの楽曲を作る人のこと)―などにもスポットライトを当てる必要がある。ニコニコ超会議はそういったアマチュアユーザーが参加するブースが数多く存在し、スポットライトを当てている。
そして今のところニコニコは面白いコンテンツを創るユーザーを引き込むことに成功しており、それがユニークユーザー数・滞在時間の増加、ひいては有料会員数や広告収入の増加につながっている。(参考: http://pdf.irpocket.com/C3715/qzIz/HlVY/zgBb.pdf )
ニコニコは日本発のネットサービスとしては間違いなく大成功の部類に入り、現状LINEの次くらいに勢いがあるネットサービスといえる。そんな勢いのあるニコニコのコンテンツがギュッっと濃縮された超会議。乗るしかない、このビッグウェーブに。これが2つ目の理由。
3.「若者」が中心のイベントである
ニコニコ動画は2006年の12月に設立されてから6年ちょっとしか経っていないWebサービスであるためか、超会議の来場者の平均年齢は低い。昨年超会議に行ったときは「来場者はほとんど自分(24歳)より年下。年上の参加者はまれ」という印象を受けた。自分より年上の参加者もそれなりにたくさんいるコミックマーケットと比較するとその差は顕著である。そのため、超会議はある意味「イマドキの若者文化」や「若者の感性」を学ぶ絶好の機会といえる。これが3つめの理由であり、また超会議に行くことが社会勉強になる理由でもある。
4. 「俺たちの学園祭」である
ありとあらゆるジャンルの展示ブースが並ぶ光景、お祭り的イベント、非日常的な空間…これは「大学の学園祭」に似ている。しかし学園祭と決定的に違うのが、どんな人が主役なのか、という点だ。
大学の学園祭の主役は、(サークル活動等で育まれた)人的ネットワークに恵まれたリア充であり、非リアぼっちの自分みたいな人にとっては楽しいどころか息苦しい空間でさえある。
一方超会議は、360°ニコ厨だらけ(そりゃそうだ)。そのせいか昨年ぼっちだった自分でも全然「アウェー感」を感じなかった。2006年から毎日のようにニコニコに入り浸る生活(←腐ってますね)を続けている自分にとってそこはまさに「ホーム」。超会議は、大学の学園祭に似ても似つかない素晴らしいイベントなのだ。
(ちなみにリア充or非リアの区別は超会議を楽しむうえでは関係ない。ただ、ニコ厨か否かは楽しめるかどうかに大きく関わってくる。ニコ厨じゃない人は「アウェー感」を感じてしまうだろう。)
この記事を読んで超会議に足を運ぼうと決めた人が一人でもいれば幸いである。
参考
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1204/24/news021.html
詳しい内容は http://dic.nicovideo.jp/a/%E3%83%8B%E3%82%B3%E3%83%8B%E3%82%B3%E8%B6%85%E4%BC%9A%E8%AD%B0 ここを見ればわかるはず。
この日記では超会議に行くことをおススメする4つの理由を説明する。
1.赤字覚悟のイベントである
超会議は昨年も開催されたが、最終的には約4億7000万円の赤字となってしまったらしい。ただ赤字となるのは元々想定内だったらしく、決して入場者数が少なかったから赤字になったわけという訳ではない。実際、昨年の入場者数は2日間合計で9万2384人と結構多い。そして今年もハナから赤字を出す前提で超会議を開催するつもりらしい。
主催者が赤字前提でイベントを開く…ということは単純に考えて、来場者はリーズナブルな入場料でいっぱい楽しめる、要するにコストパフォーマンスの良いイベントだと言える。これが1つめの理由。
(参考 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1207/18/news073.html )
2.「勢い」があるイベントである
ところで、なぜ赤字前提のイベントを開こうとするのか?その狙いはニコニコの各種サービスの内容を見ればわかる。
ニコニコ動画、およびそれに付随する各種サービスであるニコニコ生放送・ブロマガ・ニコニコ静画…すべてに共通することとして「コンテンツを創るのは基本的にユーザーであり、運営はコンテンツを発信する場所を用意しているだけ」という点が挙げられる。そのため面白いコンテンツを創るユーザーをいかに呼び込むかがニコニコの生命線であり、面白いコンテンツを創るユーザーが離れてしまえばニコニコには最早何も残らないのである。
このことを運営は理解しているためか、次々と面白いコンテンツを創るユーザーをニコニコに引き込んでいる。例えば有名人や政治家は、ただ生放送に出てきて喋るだけで面白いコンテンツになり得るのでどんどん生放送に出演させている(ホリエモン、小沢一郎、ネット党首討論など)。ほかにもコンピューター将棋ソフトとプロ棋士のガチンコ対決「電王戦」などといった世間から注目されやすいコンテンツも用意している。当然、ユーザーを引き込むためにはアマチュアのユーザーたち―動画製作者・歌い手・踊り手・ゲーム実況プレイヤー・生主(ユーザー生放送の配信者のこと)、ボカロP(VOCALOIDの楽曲を作る人のこと)―などにもスポットライトを当てる必要がある。ニコニコ超会議はそういったアマチュアユーザーが参加するブースが数多く存在し、スポットライトを当てている。
そして今のところニコニコは面白いコンテンツを創るユーザーを引き込むことに成功しており、それがユニークユーザー数・滞在時間の増加、ひいては有料会員数や広告収入の増加につながっている。(参考: http://pdf.irpocket.com/C3715/qzIz/HlVY/zgBb.pdf )
ニコニコは日本発のネットサービスとしては間違いなく大成功の部類に入り、現状LINEの次くらいに勢いがあるネットサービスといえる。そんな勢いのあるニコニコのコンテンツがギュッっと濃縮された超会議。乗るしかない、このビッグウェーブに。これが2つ目の理由。
3.「若者」が中心のイベントである
ニコニコ動画は2006年の12月に設立されてから6年ちょっとしか経っていないWebサービスであるためか、超会議の来場者の平均年齢は低い。昨年超会議に行ったときは「来場者はほとんど自分(24歳)より年下。年上の参加者はまれ」という印象を受けた。自分より年上の参加者もそれなりにたくさんいるコミックマーケットと比較するとその差は顕著である。そのため、超会議はある意味「イマドキの若者文化」や「若者の感性」を学ぶ絶好の機会といえる。これが3つめの理由であり、また超会議に行くことが社会勉強になる理由でもある。
4. 「俺たちの学園祭」である
ありとあらゆるジャンルの展示ブースが並ぶ光景、お祭り的イベント、非日常的な空間…これは「大学の学園祭」に似ている。しかし学園祭と決定的に違うのが、どんな人が主役なのか、という点だ。
大学の学園祭の主役は、(サークル活動等で育まれた)人的ネットワークに恵まれたリア充であり、非リアぼっちの自分みたいな人にとっては楽しいどころか息苦しい空間でさえある。
一方超会議は、360°ニコ厨だらけ(そりゃそうだ)。そのせいか昨年ぼっちだった自分でも全然「アウェー感」を感じなかった。2006年から毎日のようにニコニコに入り浸る生活(←腐ってますね)を続けている自分にとってそこはまさに「ホーム」。超会議は、大学の学園祭に似ても似つかない素晴らしいイベントなのだ。
(ちなみにリア充or非リアの区別は超会議を楽しむうえでは関係ない。ただ、ニコ厨か否かは楽しめるかどうかに大きく関わってくる。ニコ厨じゃない人は「アウェー感」を感じてしまうだろう。)
この記事を読んで超会議に足を運ぼうと決めた人が一人でもいれば幸いである。
参考
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1204/24/news021.html
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