ドラゴンの迷路発売を前にして、GTCとRTR両方を使用するリミテッドの大会があります。
(詳しい情報はkondohiさんの告知↓を見てください)
http://www23.atwiki.jp/kondohi/pages/203.html

自分にとっては未知の環境といえるGTC,RTR混合リミテッドがどういった環境なのかを事前に予測しておきます。



1.シールド編

1.1 2色は多分無理。ならば3色が基本のはずだが…?

GTC×6のシールドであればボロス等純正2色でデッキを組むことも可能でした。しかし今回のシールドはGTC×3,RTR×3を使用して行われるため、純正2色デッキを組もうとするとカードが足りなくなる、もしくはカードパワーが低いカードを採用せざるを得なくなりそうです。
一方3色であればどの色の組み合わせであっても3種類のギルドのカードを採用できるため、平均的なカードパワーを下げずにデッキを組むことが可能なように思えます。
しかし、実のところマナサポートがそこまで多くないのでパックによっては3色にするのにも一苦労するかもしれません。以下のマナサポートカード一覧を見ていただければ分かりますが、緑絡みのマナサポートカードが多いため、緑を含まない3色の組み合わせ(白青黒、白青赤、白黒赤、青黒赤)は都合よくギルド門がないと組みにくくなると予想されます。

ギルド門侵犯のマナサポートカード
・コモン
 各種ギルド門
 予言のプリズム
 新緑の安息所←緑
・アンコモン
 各種魔鍵
 激情の耕作←赤緑

ラヴニカへの回帰のマナサポートカード
・コモン
 各種ギルド門
 ギルド渡りの遊歩道
 門を這う蔦←緑
 斧折りの守護者←緑
・アンコモン
 各種魔鍵
 地平の探求←緑

レア、神話レアについては割愛
 

(ドラゴンの迷路入りの環境では、コモンの「導き石」と基本土地の枠に代わりに入っているギルド門(もしくはショックランド、神話土地)のおかげで多色化のハードルは大分低くなるはずですが、今回は違います)


1.2 2色デッキがほぼ居ないので、環境の平均ゲームスピードは若干遅くなる

完成度の高いドラフトデッキみたいなボロスを見かけることはほぼなくなると予想されます。序盤は予言のプリズムやギルド門でマナベースを整え合うゲーム展開が多くなりそうです。



1.3 その他気づいたこと
・RTR,GTC共にタフネス4の優良ブロッカーが多いので、タフネス4を巡る攻防は引き続き意識する必要があります。
・RTR,GTC共に対処できなければゲームエンド級のオーラが多数あります。騎士の勇気、天上の鎧、逸脱者の歓び、飛行術の探求、聖なるマントル、向こう見ずな技術、オルゾヴァの贈り物…って羅列してみるとほとんどボロスカラーじゃねぇか。




2. ドラフト

2.1 GTCのギルド×2 & RTRのギルド×1で3色が基本?

今回の決勝ドラフトはGTC→GTC→RTRの順でパックを開封します。さすがにRTRのギルドカラーで純正2色デッキを組むのは弱すぎるので論外としても、GTCのギルドカラーで純正2色デッキを組むのも3パック目の強力な金色カードを使うチャンスをみすみす逃すことになり、なんだか勿体ないような気がします。だったら3色にしてGTC,RTR両方の強力な金色カードを使えるようにすればいいんじゃないか、というのが基本的な考えになりそうです。
そしてGTCは2パック使うのに対しRTRは1パックしかないので、GTC×2ギルド,RTR×1ギルドの色の組み合わせの方が、GTC×1,RTR×2の組み合わせよりも強い金色カードの確保の観点からすれば受けが広いと言えます。

GTC×2,RTR×1の色の組み合わせは
白青黒(GTC:オルゾフ&ディミーア RTR:アゾリウス)
白黒赤(GTC:オルゾフ&ボロス RTR:ラクドス)
白赤緑(GTC:グルール&ボロス RTR:セレズニア)
青黒緑(GTC:ディミーア&シミック RTR:ゴルガリ)
青赤緑(GTC:グルール&シミック RTR:イゼット)
の5種類で、この色の組み合わせを目指すのが基本となりそうです。

ちなみにGTC×1,RTR×2の色の組み合わせは
白青赤(GTC:ボロス RTR:アゾリウス&イゼット)
白青緑(GTC:シミック RTR:セレズニア&アゾリウス)
白黒緑(GTC:オルゾフ RTR:セレズニア&ゴルガリ)
青黒赤(GTC:ディミーア RTR:イゼット&ラクドス)
黒赤緑(GTC:グルール RTR:ラクドス&ゴルガリ)
の5種類です。上下との協調の兼ね合いや拾ったボムの都合上この色の組み合わせを強いられることもあるかもしれません。

(ちなみにドラゴンの迷路登場後はGTCもRTRも1パックしか使わないので、どの3色の組み合わせでも格差は生じなくなると思われます。ドラゴンの迷路で導き石や多色土地を確保して残り2パックでひたすら強いカードをかき集めるのがセオリーになるのかな?)


2.2 もしかしたら2色デッキができるかもしれない?

しかしGTCのギルドカラーで純正2色デッキを組める可能性は残されています。考えられるシチュエーションは

1パック目初手でボムをピックしてから決め打ちし、運良く上下と協調できた結果、2パック目終了時点で20枚近くプレイアブルカードを確保できたというシチュエーションです。こうなれば3パック目のRTRで金色カードをピックできなくても十分強いデッキが完成するでしょう。
GTC×3ドラフト環境で、1パック目初手《水深の魔道士》からシミック決め打ちしたら上下と協調できて2パック目終了時点でプレイアブルカード19枚確保できた、ということがあったので、GTC×2、RTR×1環境でもそういうことが起こりうると思います。(ちなみにその時は3-0しました)


2.3 その他気づいたこと
明日書くかも


3. GTCとRTRのカードを使ったコンボ、シナジー等を箇条書きで

・宮廷通りの住人(GTC)+居住(RTR)
トークンを増やしつつタップできる。インスタントタイミングだとなお強い。
ちなみセレズニアにはマルチカラーのくせして出てくるトークンは緑単色というカードもあるので要注意。(ヴィトゥ=ガジーのギルド魔道士、狩猟者の協定、議事会の招集)

・正義の突撃(GTC)+ゴブリンの結集(RTR)
1/1トークン4体出して全体+2/+2修正。人が死ぬ。ゴブリンの結集は大規模な奇襲(GTC)とも相性が良い。

・サファイアのドレイク,冠角獣(GTC)+解鎖,活用(RTR)
大きくなった生物が回避能力を持って殴れるようになる。

・遮り蔦(GTC)+解鎖,活用(RTR)
+1/+1カウンターに関する相互作用は他にもたくさんある。水深の魔道士(GTC)に活用で大量ドローとか。

・シミックの干渉者(GTC)+水馬(RTR)
パワーを下げれば奪いやすくなる。水馬ではなく外出恐怖症(GTC)との組み合わせの方は既に有名

・ニヴィックスのギルド魔道士(RTR)+暗号
暗号で唱えた呪文もコピー可能。

・シミックの変転魔道士(GTC)+相手の解鎖(RTR)
+1/+1カウンターを移してブロック禁止

・集団疾病(GTC)+相手の居住(RTR),群れネズミ(RTR)
GTC×3環境では軍勢の集結や夜翼の呼び声への対策ぐらいしか使い道がなかったが、トークンだらけのセレズニアに刺さりそう。とりあえず1/1飛行トークンは全滅。他にネズミがいなければ群れネズミにも刺さる可能性が一応…

・暗号(GTC)+どぶ潜み(RTR)
どぶ潜み単体でも強いのに暗号と組み合わせるとさらに強い。

・反逆の行動(GTC)+打ち上げ(RTR)
パクってサクる。リミテッドの基本的なコンボ。裏切りの本能(RTR)、カルテルの貴種(GTC)、死体の道塞ぎ(GTC)あたりもどうぞ。

・誘導稲妻(RTR)+相手のトークン
居住でたくさん3/3生み出しても一掃される恐れがある。

・各種始源体(GTC)や都邑の庇護者(GTC)などのCIP持ち生物+フェアリーの騙し屋(RTR)
CIPを再利用。始源体のCIPを2回使えばゲームが終わるレベル。オーバーキル?

・酒場の詐取師(RTR)+ヴィズコーパのギルド魔道士(GTC)
3マナあれば6点ルーズ、6マナあれば12点ルーズや!!!

・高射砲手(RTR),火炎収斂(RTR)+夜翼の呼び声(GTC)
ダメージ飛ばしまくれ!

・神秘的発生(GTC)+居住(RTR)
上手く噛み合えば。

・盗賊の道(GTC)+秘密を盗む者(RTR)
門さえあれば4/4ブロックされない&毎ターンドロー。どちらも青なので狙いやすい?

・キヅタ小径の住人(GTC)+ケンタウルスの伝令(RTR)
+1/+1カウンターを2回乗せられる。

・野生の獣使い(RTR)+湧血(GTC)
湧血だらけのGTCはもちろんのことRTRにもジャイグロ系スペルは多い。獣使いが活躍できる舞台はさらに整った。

・ならず者の道(RTR)+暗号(GTC)
ならず者の道は単体でも十分強いのに、暗号との相性が抜群に良い。



明日以降随時更新予定

コメント

お気に入り日記の更新

最新のコメント

日記内を検索